「階段の上り下りで膝が痛む」「長年の腰痛が治らない」といった悩みを抱えていませんか?
痛みがあると外出が億劫になり、筋力が落ちてさらに症状が悪化するという悪循環に陥りがちです。こうした運動器(骨、筋肉、関節など)のトラブルを解決し、日常生活の質を向上させるのが「運動器リハビリテーション」です。

- 1. 運動器リハビリテーションとは
- 1.1. なぜ運動器リハビリテーションが必要なのか
- 1.2. 対象となる主な症状と疾患
- 2. 動作の専門家・理学療法士のリハビリでの役割
- 3. 運動器リハビリテーションで解決できる代表的な悩み
- 3.1. 腰痛・肩こり・膝痛の改善
- 3.2. 変形性関節症のケア
- 3.3. 怪我や骨折からの復帰
- 4. リハビリを成功させる3つのステップ
- 5. ご利用の流れ・予約方法
- 6. 所要時間(1回あたり)
- 7. 予約・キャンセル・遅刻について(重要)
- 8. 当日の持ち物・服装
- 9. リハビリテーション前後の診察について
- 10. 自宅での運動(自主トレーニング)
- 11. 診療点数(目安)
- 12. その他のご案内
- 13. まとめ
- 14. FAQ:よくある質問
運動器リハビリテーションとは
運動器リハビリテーションは、骨・関節・筋肉などの機能を回復させ、日常生活をスムーズに送るための治療です。
なぜ運動器リハビリテーションが必要なのか
加齢や怪我によって運動機能が低下すると、自立した生活が困難になるからです。
例えば、骨折後のリハビリを怠ると、関節が固まって動かなくなる恐れがあります。
運動器リハビリテーションを行うことで、低下した筋力を強化し、関節の可動域を広げることができます。その結果、痛みの軽減だけでなく、再発防止や転倒予防にもつながります。
対象となる主な症状と疾患
以下のような悩みを持つ方が、運動器リハビリテーションの対象となります。
| カテゴリ | 具体的な疾患・症状 |
| 慢性的な痛み | 腰痛、肩こり、膝痛、肩痛 |
| 関節の病気 | 変形性関節症(股関節・膝など)、五十肩 |
| 怪我・術後 | 骨折、捻挫、腱板断裂、人工関節術後 |
動作の専門家・理学療法士のリハビリでの役割
運動器リハビリテーションにおいて、中心的な役割を担うのが「理学療法士(PT)」です。理学療法士は、医学的知見に基づいて一人ひとりの身体状態を評価します。単なるマッサージではなく、痛みの根本原因を探り、最適な運動プログラムを作成するのが仕事です。
- 個別指導: 患者様の筋力や柔軟性に合わせたストレッチや筋トレ。
- 動作訓練: 歩き方や立ち上がり方など、負担の少ない動きの指導。
- 自宅ケア: 毎日の生活で実践できるセルフエクササイズの提案。
専門家と一緒に取り組むことで、自己流の運動による怪我のリスクを防ぎ、効率的に改善を目指せます。
運動器リハビリテーションで解決できる代表的な悩み
運動器リハビリテーションは、幅広い「痛み」と「動きの制限」に対応しています。
腰痛・肩こり・膝痛の改善
多くの方が悩む慢性疾患は、姿勢の崩れや筋力不足が原因であることが多いです。理学療法士の指導により、正しい姿勢を支えるインナーマッスルを鍛えることで、根本的な解決を目指せます。
変形性関節症のケア
軟骨がすり減る変形性関節症(膝や股関節)では、関節周りの筋肉を鍛えることが不可欠です。筋肉が天然のサポーターとなり、関節への負担を減らすことで、激しい痛みを緩和できます。
怪我や骨折からの復帰
スポーツ中の怪我や不慮の骨折などは、早期からの適切なリハビリが早期復帰の鍵です。
「痛くない範囲」で適切に負荷をかけることで、機能回復を早めることができます。
リハビリを成功させる3つのステップ
リハビリテーションは「継続」が最も重要です。
明日から実践できる、治療をスムーズに進めるためのステップを紹介します。
- まずは医師の診察を受け、画像診断(レントゲン等)で現状を把握しましょう。医師の指示があって初めて、保険診療でのリハビリが受けられます。
- 自分の目標を理学療法士に伝える「旅行に行きたい」「階段を楽に降りたい」など、具体的なゴールを共有してください。目標に合わせたプログラムが組まれます。
- 自宅でのセルフケアを習慣化するクリニックでのリハビリは週に数回です。教わったストレッチを毎日1分でも良いので自宅で行うことが、回復への近道です。
ご利用の流れ・予約方法
- 運動器リハビリテーションをご希望の方は、まず整形外科の外来診察をご予約ください。
- 医師が診察によりリハビリテーションの必要性を判断いたします。
- 診察後に初回のリハビリテーションの予約をお取りいたします。
所要時間(1回あたり)
20分(1単位) または 40分(2単位)
患者様の状態に合わせて、担当の理学療法士が所要時間を判断いたします。
予約・キャンセル・遅刻について(重要)
- 当院のリハビリテーションは、患者様一人ひとりに合わせた質の高い治療を提供するため、完全予約制を導入しております。以下の点にご協力をお願いいたします。
- 予約のキャンセル・変更
- やむを得ず予約をキャンセル・変更される場合は、予約日の前診療日までに必ずお電話にてご連絡ください。
- 無断キャンセルや直前のキャンセルは、他の患者様がリハビリテーションを受けられる機会を失うことにつながるため、ご配慮をお願いいたします。
- 遅刻の扱い
- 予約時間を過ぎてご来院された場合、安全と治療効果を考慮し、リハビリテーションの時間が短縮となる場合がございます。
- 予約時間を過ぎても来院されない場合は、当院からお電話させていただくことがあります。
- 大幅な遅刻の場合、当日のリハビリテーションをお断りする場合がございます。
- 無断キャンセル・当日のキャンセルを繰り返された場合
- 2回以上の無断キャンセルや当日のキャンセルで、一時的に予約の受付を停止します。今後のリハビリテーションについては医師とご相談させていただきます。
当日の持ち物・服装
- 診察券、保険証
- タオル(汗拭き用など)
- 運動しやすい服装(Tシャツ、スウェットなど)でご来院ください。患部を動かしやすい、ゆとりのある服装が理想です。
- 滑りにくい履物(スニーカーなど)でお願いします。
リハビリテーション前後の診察について
- リハビリテーションを安全に実施するため、理学療法前後で医師による診察を行うことがあります。
- この診察は、リハビリテーションを行う上での体調確認(安全管理)が目的です。
- 発熱、急な痛み、体調不良がある場合は、必ず開始前にスタッフにお知らせください。医師の判断により、当日のリハビリを中止・中断することがあります。
- 症状や疾患に関する詳細なご相談、または投薬などのご要望は、リハビリテーションとは別に通常の診察予約をお取りいただく必要がありますのでご注意ください。
自宅での運動(自主トレーニング)
- リハビリの効果を最大限に高めるため、ご自宅で取り組んでいただく運動(自主トレ)を指導することがあります。積極的に実施にご協力をお願いいたします。
診療点数(目安)
- リハビリテーションにかかる費用は以下の通りです。この点数に加え、別途、再診料や指導料などが発生いたします。
- 12月:消炎鎮痛等処置35点 / 1回
- 2026年1月以降:運動器リハビリテーション料(Ⅲ)85点 / 単位
- 今後の変更予定について
- 今後、理学療法士の増員や体制整備により、下記の通り点数が変更となる予定です。変更となる際には、改めてお知らせいたしますので、あらかじめご了承ください。
- 運動器リハビリテーション料(Ⅱ): 170点 / 単位
- 運動器リハビリテーション料(Ⅰ): 185点 / 単位
- リハビリテーションの評価と計画に関する費用について
- 当院では、質の高い計画的な治療を提供するため、以下の計画作成および進捗管理に関する費用を別途算定させていただくことがあります。
- リハビリテーション総合計画評価料
- 医師、理学療法士などの多職種が共同で、リハビリテーション開始時や毎月1回、治療効果を評価し、治療計画を見直します。
- 総合的な評価にかかる費用として、1か月に1回算定されます。(点数は介護保険の有無やリハビリ期間により異なります)
- 目標設定等支援・管理料(対象となる方のみ)
- 対象となる方: 要介護認定(要介護・要支援)を受けている患者様が主な対象です。
- 医師が患者様またはご家族に対し、今後の回復の見通しや長期的な目標について説明し、「目標設定等支援・管理シート」を交付します。
- 初回、およびその後3か月に一度、目標の再設定と説明を行った際に算定されます。
その他のご案内
- 物理療法:運動器リハビリテーションの直前に限り受けることができます。リハビリの予約時間に間に合うよう、余裕をもってお越しください。
- お会計:リハビリ終了後、受付にお声がけください。ただし、受付終了時間までリハビリが行われる場合は、開始前にお会計を済ませていただくことがあります。
まとめ
運動器リハビリテーションは、腰痛や膝痛、骨折といった運動器のトラブルを専門的に解決する手段です。理学療法士という心強いパートナーと共に取り組むことで、痛みのない「動ける体」を取り戻すことができます。
FAQ:よくある質問
Q. リハビリは痛いことをされますか?
A. 基本的に無理な痛みを与えることはありません。患者様の状態を確認しながら、適切な負荷で進めていきます。
Q. どのくらいの期間通う必要がありますか?
A. 症状によりますが、数週間から数ヶ月が一般的です。定期的な評価を行い、目標達成までサポートします。
Q. 運動が苦手でも大丈夫ですか?
A. もちろん大丈夫です。激しい運動ではなく、寝たままできるストレッチや簡単な動作から始めるのでご安心ください。
